ひとり残されて巨大なカニとたたかうことを考えるとスープ取りは間違いではなかったと思う。しかし、圧力鍋を開けふたたび温まったカニを見て、鮮度がどうの言っていた事は遥か彼方へ。あまりにおいしそうだったのでたまご、ミソをつまんでみる。殻を割り身をつつくほどに深まる後悔。殻の中の身のつまり具合が大物本物。畏敬の念にとらわれる。タラバガニということはそういうことなのだなと自分の認識の甘さを深く反省。煮詰まった豚骨鍋にわあわあ言ってる場合ではなく、カニの脚にしゃぶりついている場合でもなく、前回の鍋のメインイベントに据えるべきお客様だった。
このごちそうを独り占めする事になってしまったこと、スープとりに使う前に良い状態で食べてあげられなかったこと、またこのお土産を持ってきてくれた客人に当日この感嘆を伝えられなかった事にいたたまれず、正座して食卓に就いた。
殻を剥いて隅々までおいしくいただきました。ありがとうございました。
※写真:スープとたまごなどパスタと和え食べる。写真だとわかりづらいけれど殻を割る毎に感動。
0 件のコメント:
コメントを投稿